みんなで支え合う地域防災~委員さんを一人にしないために~


昨日、下三枚町自治会では組長会・役員会を実施しました。
役員会では、「防災」について活発な意見交換が行われました。
いざという時、私たちはどこへ避難するのか。
自治会館はどう使えるのか。
どんな備えが必要なのか。
改めて、地域の防災についてじっくりと向き合う、有意義な時間となりました。
◆私たちの避難先は「神大寺小学校防災拠点」です
下三枚町の住民が震度5強以上の大地震などの際に避難するのは、
神大寺小学校の防災拠点です。
現在、この拠点を支えている運営委員は16名。
しかしながら,地域全体を支えるには、決して十分な人数とは言えません。
委員の皆さんも、私たちと同じ地域に暮らす住民です。
ご自身やご家族の不安を抱えながら、「誰かのために」と立ち上がってくださっています。
◆防災拠点は、何でもしてくれる場所ではありません
防災拠点は、避難してきた人が委員さんと協力して、避難生活をつくっていく場所です。
「家が倒壊して行き場を失った方」
「怪我をしている方」
「赤ちゃんやお子さん、高齢者、ペットを連れた方」
「介助が必要な方」など、
避難してくる人たちの状況はさまざまです。
委員さんだけで全てに対応するのは難しく、
だからこそ、避難してきた私たち一人ひとりが「できること」を持ち寄ることが大切になります。
◆女性の目線で見つめ直す“避難生活”
避難所の生活は、現実には想像以上に大変です。
プライバシー、衛生面、子どものケアや授乳スペース、トイレの不安…。
女性として、母として、そして地域の一員として、
「もし自分がそこにいたら」という視点を持って、
今から少しずつでも考えておくことが、防災の一歩になるはずです。
◆「できる人が、できることを」支え合う体制づくりを
今回の役員会では、
「有事の際、町内会の役員も拠点の委員さんに協力できる体制を整えよう」
という前向きな意見も出されました。
もちろん、自治会役員の負担がさらに増えてしまう心配もあります。
でも、「委員さんを一人にしない」こと。
そして、「自分たちの避難所を他人ごとにしない」こと。
これらを地域の共通認識として持てたことは、大きな前進です。
◆日頃のつながりが、いざという時の“安心”に
防災は「特別な誰かがやること」ではありません。
あいさつを交わす、困っていそうな人に声をかける、
そんな日常のつながりが、いざという時の安心に変わります。
その第一歩として、町内会への加入もとても大切です。
「できることから、できる人が」。
それが、私たちの目指す地域の防災のかたちです。
◆“話し合い”を“カタチ”に
今回の役員会は、防災について考えるきっかけとなる有意義な会でした。
けれど、話して終わりではなく、これからどう備えるか、どう行動に移すかが大切です。
拠点運営や地域のルール、自治会館の使い方や、いっとき避難場所など、
これからも少しずつ「カタチ」にしていきたいと思っています。
このブログをきっかけに、
「うちの避難所ってどこ?」「避難袋見直してみようかな」
そんな小さな会話が広がれば嬉しいです。
下三枚町自治会 秋本 丈晴